巻尺の示す値は、張力による伸び、温度による膨張・収縮などにより誤差を生じます。測定時には下記の補正計算式により、測定値を補正してください。
鋼製巻尺は使用時の外気温により、膨張、収縮をおこし、測定値に誤差を生じます。弊社の巻尺は使用時のテープ温度が20℃である時に誤差が0になるよう製作されています。テープ温度が20℃でない状況で使用する場合は温度補正を行ってください。
温度補正計算式:
L:巻尺での測定値(mm) / α:巻尺の熱膨張係数 / T:測定時の温度(℃、セルシウス度)
鋼製巻尺は測定時に与える張力によって「伸び」が生じ、測定値に誤差が発生します。弊社の巻尺は指定張力(標準張力)を与えたときに誤差が0になるように製作されています。測定時の張力が標準張力と異なる場合は張力補正を行ってください。
張力補正計算式:
L:巻尺での測定値(mm) / P:測定時の張力 /P
0:標準張力
巻尺で空間の測定を行う場合、重力の影響により、巻尺にたるみが発生し、測定値に誤差を生じます。空間測定を行う場合はたるみ補正を行ってください。
たるみ補正計算式:
※計算式の解は正の値になりますが、後の計算の都合上-1を乗じています。
L:巻尺での測定値(mm) / m:巻尺の単位長さ当たりの質量(kg/mm)
M:支持点間の巻尺の全質量(kg) / g:重力加速度(m/s
2)
巻尺:ホワイトリール50m
標準張力:100N / 標準温度:20℃
測定時張力:150N / 測定時温度:30℃ / 測定長30m
※計算例のため、器差は考慮しておりません
上記の条件で空間(空中)測定を行った場合の計算例
計算に使用する値は
製品諸条件を参照してください。