微生物の成長、発育を長期的に抑制・阻害する「防カビ剤」 と微生物を死滅させる速効性のある「殺菌剤」が配合されています。
殺菌剤は0時間 ~ 18時間以内に残菌数を0%または0%近くにし、防カビ材は50 ~ 60時間かけてカビの原因となる真菌類を0%近くにします。
防カビ剤と殺菌剤を配合することにより、これらのカビ菌を即時的に殺菌させるだけでなく、殺菌剤の効果がなくなった後も継続して、防カビ効果を持続するのが「アクアナイン」の特徴のひとつです。
アクアナインは細菌(バクテリア)や真菌(カビ菌)の細胞壁のみを破壊し、タンパク質や核の合成を阻害することにより、菌類の増殖を阻止します。合成を阻害された核は同種菌に危険情報を伝達するため、忌避効果を発揮します。同時に細胞壁を破壊された菌はアクアナインの影響下から逃げていきますが、最後には栄養が取れずに死滅していきます。
財団法人日本食品分析センター、財団法人食品薬品安全センターで口径毒性からダイオキシンまで高い安全性が証明されています。
試験項目 |
試験結果 |
試験対象 |
急性経口毒性(製品として) |
LD50値=31,300mg/Kg(*1) |
マウス |
皮膚一次刺激性(製品として) |
P.I.I値=0.8(弱い刺激性)(*2) |
ウサギ |
急性魚毒性(製品として) |
LC50値=1,100mg/L(*1) |
ヒメダカ |
眼粘膜刺激性(製品として) |
軽度刺激物 |
ウサギ |
変異原性試験(AMES試験)(*3) |
陰性 |
- |
ダイオキシン類分析 |
検出せず |
- |
細胞毒性試験(製品として) |
IC50値=0.017mg/ml(*1) |
- |
*1:各試験における半数致死量。
*2:ドレーズ法による試験結果。P.I.I値が2未満であれば低刺激性とされる。
*3:突然変異性の有無を調べる試験。
アクアナイン主成分表
成分 |
登録リスト |
登録番号 |
2-pyridinothiol-1-oxide sodiumsalt |
MITI |
9-1473 |
CAS |
3811-73-2 |
EINECS |
2232965 |
EPA |
1121-47-7/H |
化審法 |
No.9-1473 |
N,N-dimethyl-N'-phenyl- (N'-fluorodichloromethyl-thio)-sulfamide |
MITI |
3-98 |
CAS |
1085-98-9 |
EINECS |
2141187 |
EPA |
2070-38-AA |
化審法 |
No.-3-98 |
Diiodomethyl-p-tolyl Sulfone |
MITI |
3-3195 |
CAS |
20018-09-1 |
EINECS |
2134683 |
EPA |
275-21-48301-19 |
化審法 |
No.3195 |
MITI:通産省既存化科学物質リスト、CAS:Chemical Abstracts Service(アメリカ科学会下部組織)
EINECS:欧州既存商業科学物質リスト、EPA:アメリカ環境保護庁
化審法:化審法既存科学物質リスト
5.注意点
水溶性切削油の成分によっては、切削油が分離したり、変色するなどの症状が現れる場合があります。ご使用の前に、使用中の水溶性切削油を100mlほど容器に入れ、アクアナインを少量添加し、問題が起きないことを確認してください。
テストが必要な場合は弊社からテスト用サンプルをお送りいたしますので、下のボタンを押して、ご請求ください。サンプルをご利用いただく場合は、後日、水溶性切削油とアクアナインの相性に関するアンケートにお答えいただきますので、あらかじめご了承いただきますようお願いいたします。
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