デジタル メジャー

Digital Measure
 周囲長測定用メジャー

DTM-20R 
使用上の注意
正しい使い方

《テープの取扱いと寿命》

テープは消耗品ですが、使い方や頻度によって寿命は大きく異なります。真直ぐに出し入れすればほとんど摩耗しないので長く使えます。

斜めに引き出したり、集中的に折り曲げたりすると、被覆がはがれ、また亀裂が発生するなどで、正しく測定できない状態になるため、テープ交換が必要になります。

巻尺をケースから斜めに、出し入れ口にこすりつけるように引き出している図。このような引き出し方を禁止していることを示すように大きなバツが描かれている。 巻尺を極端に折り曲げるようにケースからテープを引き出している図。このような引き出し方を禁止していることを示すように大きなバツが描かれている。 ゼンマイにより自動的にテープが巻き戻るケースで、勢いよくテープを巻き戻したことにより、テープ先端の部品がケースに激しくぶつかっているいることを表す図。事故を防ぐため、このような巻き戻しを禁止していることを示すように大きなバツが描かれている。

正しく腹囲測定するには、巻尺を臍(へそ)のラインへ水平に巻き付けて測定するよう指導されておりますので、本体を水平に持ち、引手をもって水平に引き出します。このときに引手や巻尺をねじらないよう注意し、斜めに引き出さないでください。お臍の正面まで巻尺を引き出し、引手を引っ掛け、体に寄せた位置で数値を確認し、データボタンを押します。

測定者と被測定者がいる。測定者は被測定者の前から後ろ側に巻尺を持った手を回し巻尺を引き出している。巻尺はへその高さで水平に引き出されている。
お臍のラインへ水平に
測定者が被測定者の腹囲を測るために巻尺を引き出している動作を横から見た図。巻尺はおへその高さで水平に引き出されている。
斜めに引き出さない。
測定者が被測定者の腹囲を測るために巻尺を引き出している動作を斜め前から見た図。巻尺はおへその高さで水平に引き出されている。
水平に引き出し
測定者が被測定者の腰回りに回した巻尺の引手をおへその正面で巻尺のケースに設けられた溝に引っ掛けようとしている図
お臍の正面で引手を掛け
引手がケースの溝に上手くはまった為、ケースを被測定者の体に寄せ、巻尺と被測定者の間の隙間をなくしている図。この状態で送信ボタンを押すと正確な腹囲のデータが送信される。
身体に寄せてデータ送信

測定後はこの手順を戻ることで引手を勢いよくぶつけることなく戻すことができます。

《お手入れ方法》

テープのお手入れ

目盛が擦れて薄くなると誤差が発生し、やはり測定できなくなります。また汚れがついていても同様です。ご使用の前の日常点検として、目盛と液晶表示が合っていることをご確認ください。

汚れを取る際は、洗剤や次亜塩素酸(漂白剤など)等は絶対に使わず、乾いた布か、 揮発性のある消毒用アルコールを布に少量吹き付けて、軽く拭き取ってください。消毒用アルコールで拭くと静電気の除電効果もあります。

タオル地の柔らかい布に消毒用エタノールをスプレーで吹き付けている図
エタノールを使用
アルコールの吹き付けられたタオル地の布で巻尺のテープを軽くふ拭いている図
軽く拭き取る

センサー周辺部のお手入れ

巻尺の出し入れの際に、衣服の繊維や綿埃(わたぼこり)、乾いた布などのゴミが一緒に巻き込まれることがあり、センサーの周囲に引っかかったり蓄積したりすることがあります。測定値が動かないとか、誤差が出始めた場合には、センサーフタを開けて汚れの状態を見て頂き、エアーを吹き付ける方法でホコリなどを飛ばしてください。

乾いた布
水を固く絞った布
消毒用エタノール70%以上
次亜塩素酸液 ×
洗剤 ×
ベンジンなどの溶剤 ×
センサーの近くにティッシュペーパーの屑が付着している図
ティッシュが付着した例
センサー取り付け部のフタを開け、手動のエアブロワーで吹いてホコリを除去している図。
ブロワーでホコリを飛ばす